東京スキンクリニック

炭酸ガスレーザー治療

炭酸ガスレーザーは出血を伴わない手術を可能にしました。レーザーのエネルギーが組織中の水に吸収さることにより,組織の「蒸散」を可能にするほどの多量の熱が発生します(「蒸散」とは「蒸気」に変えること,すなわち,空気中に拡散する粒子に変えることです)。残った組織に生じる熱損傷は100ミクロンを越えませんが,通常血管・神経末端・リンパ管を封じるのに十分です。つまり,炭酸ガスレーザー手術中には出血が最小限に抑えられ,ほとんど術後の痛みや腫れがありません。レーザー手術のもう一つの利点は,レーザーによる傷は別の手術器具によってできた同じ大きさ・深さの傷よりも速く治るということです。これはすべてのレーザーが所有すると考えられている生体刺激作用によるものとされています。                
炭酸ガスレーザーは針の刺し孔と同じくらい小さな穴をあけることができます。下瞼のタルミを改善するための経結膜下眼瞼手術におけるように,出血しやすい組織(例:粘膜)を切るのに有用な器具です。また,ホクロやイボのような皮膚小腫瘍の除去に大変便利です。シミ除去に皮膚をピールしたり,ニキビ跡やシワなどの凹凸を改善するのにリサーフェシングを行うこともできます。最後に,顔面の拡張した毛細血管に文字通り穴をあけることによって,その場で消すことができます。   
侵襲の大きな治療において傷跡のリスクと効果不十分の間で妥協線を探さなければならないことは患者が受け入れなければならない現実ですが,この意味で,レーザー手術は他の外科的療法に比して優位にあります。例えば,電気・凍結療法による組織の除去は,死んだ組織がカサブタを形成し,後から脱落する過程に基づいたものです。こうした方法では損傷の範囲を目で確かめることがほとんどできません。損傷コントロールの点で,レーザー手術は他の外科的方法よりも美容上優れた方法といえます。
皮膚腫瘍の除去およびレーザーピール・リサーフェシングの後は,皮膚損傷の大きさ.深さによって変わりますが,1週間から2〜3週間の間,傷の処置と絆創膏の使用が必要となります。他の処置の後と同様,レーザーの後は,シミの危険を少なくするために厳重な紫外線予防をすることが極めて重要です。      

もどる