東京スキンクリニック

硬化療法

硬化療法は,硬化剤の注射で脚などの浮き出た血管を手軽に消す方法です。硬化療法では,血管の内壁にダメージを与える薬を拡張した血管内に注射します。その結果血栓ができて,血流が止まります。血流のなくなった血管は徐々に瘢痕(はんこん)組織に変わっていきます。瘢痕組織とは傷が治る過程でできる硬い組織です。瘢痕組織に変わった血管が硬く感じられることから.硬化療法と呼ばれます。最後にはこの瘢痕組織も吸収されてしまい,もとの血管は完全になくなります。毛細血管の場合は血栓ができず,内壁が癒着して瘢痕組織になります。拡張した血管はよく機能していないので,なくなっても,脚の循環に悪い影響を与えることはありません。
硬化療法に使う注射液(硬化剤)にはいくつかありますが,最近広く使われているのはポリドカノールという硬化剤です。この硬化剤には麻酔効果があるため,治療は麻酔なしで行います。注入には非常に細い注射針を用いるので,痛みは刺すときチクチクする程度です。一回の治療は治療範囲によって三十分から一時間かかります。
注射後,血管を圧迫するためロール状のコットンをテープで貼り,すべての血管を治療してから,弾性包帯でさらに全体的に圧迫します。 
治療後来院の必要はなく,アフターケアも不要です。弾性包帯やテープはなるべく三日間そのままにしますが,自分で外すことができます。外した時点ではまだ,ところどころに炎症や内出血による赤や青の斑点が見えることがありますが,ほとんどが二週間以内に消えます。赤い皮膚はシミになりやすいので,赤みが消えるまでは日光に当てないようにするか,日焼け止めを付けるようにします。三日後すでに見えなくなっている血管もあれば,数日から数週間で徐々に消えるものもあります。一度で消えなかったり,あるいは,体質でまた新しくできることも非常に多いので,通常治療を繰り返し行います。

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